2013年度通訳ガイド1次試験講評

皆さん、今回の通訳ガイド1次試験の手ごたえはいかがでしたでしょうか。

まず、全体的に常識的に読解力、理解力を働かせて解答できる問題が多かったようです。

今までと違い、語句の英訳15問が20問の選択肢からの選択式になり、また、長文読解の量も短くなり、1-5の内容把握問題や2-3の下線部訳が選択式という様に、半分の問題がマークシート方式に移行したことで、従来の記述式より、必然的に正解率が上がることとなり、ここでの大きな点差はつきにくくなっています。合格ラインに達するかどうかは、記述式の4,5,6の英文和訳、和文英訳の出来が大きく影響することになります。 さて、それでは問題の分析に入りましょう。

問題分析










さて、問題分析はお役に立てたでしょうか。

結論として、冒頭にも述べましたが、今回2013年は前年度に比べ、問題の半数が選択式になったため、正解率の上昇が予想され、受験生の予想平均点は、昨年より約10点上昇の60点あたりになると思われます。よって、予想合格点は、プラス10点の70点前後でしょう。国交省のガイドラインには、平均点を60点程度に、絶対評価で70点を合格ラインとなるように努めるとあり、今回は、ほぼこの理想基準に近いレベルの1次試験となっています。

この選択式50%、記述式50%の出題形式はこれからも続くと考えられますので、記述式となる英文和訳、和文英訳を確実に得点できるようにすることが、今後、合否を左右する大きな要素になることは確かでしょう。また、通訳ガイド語彙対策も合格後のことを考えれば、認識でなく、発信語彙として使えるようにしておきましょう。今回、残念ながら、一次合格に届かなかった方も、合格されて二次試験に進む方も、以上を参考に、次のステップに向けて頑張っていただきたいと思います。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。

通訳ガイドクラス講師 田中達也

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