アクエアリーズの教育機関としての存在意義

アクエアリーズの教育機関としての存在意義

グローバル時代に必要な人財育成に不可欠な大学(院)教育を提供するスクール

日本人は、高校を卒業後、大半が大学に進学し、就職のため、あるいは大学院においてさらなる研究のために大学で学業を修めます。しかし、ほとんどの場合、卒業時点では、本来、大学教育において養われるべき世界の様々な問題への見識、クリティカルシンキング力、英語力が培われていません。事実、英字誌や英語放送を理解したり、英語で社会・人生の問題についてディスカッションしたり、エッセイやペーパーを書いたり、ビジネスの企画書を書いたりプレゼンするための英語の語彙・表現力、世界情勢の知識、論理力・クリティカルシンキング力、テクニカルライティング力を身につけないまま社会人になります。これは世界の貢献できる人財を育成する責任を持つ教師にも当てはまります。

私は、英語学校アクエアリーズを発足してから38年間(2つ目は23年間)、英語学習において最も重要な3つの要素は、1. awareness and knowledge of human life problems(世界の問題を含む人生の問題についての見識) 2. critical thinking ability(個人の思い入れや常識からくる思い込みや私利私欲にとらわれず、合理的に現状や真実を分析・評価し、解決策や結論を出す能力) 3. a command of English to describe various situations, express one’s ideas clearly and accurately, and make an effective argument about various human life problems(それらを明確で正確に英語で言い表す表現力・アーギュメント力)を高めることであり、それを通して人間力を高める(character development)を力説してきました。そして、その一環として38年間、各種資格検定試験対策指導を行ってきました。

まず英検1級や国連英検A級・特Aは、英字誌・論文や英語放送を理解したり、英語で社会問題についてディスカッションしたり、エッセイを書いたりするための英語の語彙力、世界情勢の知識、論理力を評価し、その対策勉強を通して、それらのスキルを身に着け、人間力を高めることのできる検定試験です。次に、技術英検プロフェッショナルは、英語で論文や本を書いたり、特許申請をしたり、英語のパンフレット・マニュアルやビジネスの企画書やホームページを制作したり、プレゼンするための不可欠な論理力・テクニカルライティング力を評価し、その対策勉強を通して、それらのスキルを身に着け、人間力を高めることのできる検定試験です。さらにIELTSやiBT TOEFLは、英語のアカデミックジャーナルやレクチャーを理解したり、英語で社会・人生哲学上の問題についてディスカッションしたり、エッセイを書いたりするための英語力を評価し、その対策勉強を通して、それらのスキルを身に着け、人間力を高めることのできる検定試験です。また、TOEIC LR & SWは、英語放送やビジネスレター・英語文献を理解したり、英語で、エッセイ・ビジネスメール・企画書など作成したり、プレゼンするための英語力を評価し、その対策勉強によって、それらのスキルを身に着けることのできる検定試験です。最後に通訳案内誌試験は、日本文化・日本人のアイデンティティへの理解を深め、かつ、それらについて英語で海外に発信する力を評価し、その対策勉強によって、それらのスキルを身に着けることのできる検定試験です。

しかし、これらの勉強は、一般教養や専門分野知識の一時的理解と吸収などで取得できる大学の単位と違って、長期にわたる持続的勉強によって習得するスキルにつながるチャレンジングなものです。過去20年以上に渡って、英語でタームペーパー、修士・博士論文指導も数多く行ってきましたが、そういった見識やクリティカルシンキング力や英語表現力UPの努力のプロセスは、優れたペーパーを書くために最も重要なスキル修得への道でもあります。こういった認識に基づいて、学生の皆さんも、オフィスワーカーの方々も、学校や家庭で自分と生徒(子供)とともに教育を通して学んでいらっしゃる方々も、ともに英語の勉強を通して、英語のスキル、クリティカルシンキング力、awareness、そして魂のレベル高めて行きましょう。

Let’s enjoy the process!(陽は必ず昇る)

植田一三(Ichy Ueda)