英検1級合格必勝法と英語道

英検1級合格必勝法と英語道

皆さんお元気ですか、英語の勉強はいかがですか、Ichy Uedaです。今回は留学経験がなく日本で英検1級合格を目指して長い間英検1級と奮闘努力している人によく聞かれる次のような質問「リスニングが苦手でライティングもイマイチ伸び悩んでいるのですが、英検1級合格にするにはどうすればいいですか?」にお答え致しましょう。

この質問に対する私の答えは次のとおりです。

  1. リスニングとエッセイで40点を取れるようにする。
  2. 語彙とリーディングで40点取れるようにする。
  3. 普段はコンスタントに試験前の100時間はインテンシブに勉強する(1日2時間勉強の場合は50日、1日3時間勉強の場合は33日:但し最短距離学習法で行なうものとする)。

○かなりリスニングの弱い人でも、ちょっとトレーニングすれば6割にも満たない20点ぐらいは取れるはずです。準1級ぐらいの人でも、20点ぐらいなら精選問題集をやり、リスニング問題攻略法を会得するだけで取れるでしょう。例えば対話式問題は、ほとんどの問題が4択の選択肢を読むだけで2択の問題になり、また何に集中して聞けばいいのかわかるので、攻略法が重要です。またパッセージ式問題は因果関係や特徴や比較などよく狙われるパターンが10あり、選択肢から問題のパターン予測をし、放送を聴くときにそこに集中して解答をゲットしに行けばかなりスコアはUPします。リアルライフ式問題はすばやくパラフレーズされた答えを見抜く力をUPさせれば満点が狙えます。最後のインタビュー問題も選択肢から集中して聞く箇所を割り出し聞きながら正解を選ぶことが出来れば満点が取れます。それでも取れないような人は、生の英語教材を聞いて「リスニングの基礎体力」をUPさせる必要があります。リスニング問題のスコアは、問題によって4点ぐらいの変動がありますが、必ず最低20点取れるようにトレーニングしておくことが大切です。

○ エッセイライティングもしかりで、20点ぐらいなら書き方のフォーマットとテクニックを学びトレーニングを少しやれば、余程ピントはずれなことを書かない限りは取れるはずです。与えられたキーワードにそって常識を働かして文章を凝らず20数分で仕上げることが大切です。これは英語力の問題と言うより一般教養、判断力(頭の回転・思考力)、国語力の問題です。ライティング問題は採点者によってスコアの変動がもっとも大きいセクションですが、この問題で20点取れない人は2次試験で困ることになるのでしっかりトレーニングをしておきましょう。

○ リーディングの得点も問題によって多少の変動があるものの、速く問題を解く訓練を読解問題集2冊ぐらいを通じてやっておけば、穴埋め問題で3~4点しか取れなくても内容一致問題で7問正解の14点の合計で最低17~18点ぐらいは取れるはずです。英検1級を受ける人は教養の高い人が多く、何の対策勉強もしなくても大体20点は取れる人も多いので、英検1級合格を狙う人は最低17点は取って欲しいところです。

○ 語彙問題は努力が最も反映するセクションです。アクエアリーズの英検1級必須語彙を8割以上マスターするだけでも語彙問題で大体8割は取れますが、その上の完成語彙を6割以上マスターし、その問題集版である中級・上級語彙精選問題集を3回やっておけば語彙問題で満点が取れます(句動詞問題があるので毎回23点ぐらいになるが運のいいときは満点が取れる)。この8割と9割で点は3点ぐらいしか変わりませんが、この差が大きく、A落ちを繰り返している人が多いブラックフォールから抜け出るには、語彙補強の努力を倍にしなければなりません。 こうすれば合計で80点以上になってリスニングの弱い人でも英検1級に合格することが出来るわけですが、「試験は水物」と言われるように、英語力が上がってもその時のコンディションが悪ければ英検のスコアが落ちることがあります。実際、英検1級合格者の大半は「2~3回に1回合格」という、ぎりぎり合格レベルの英語力なので、合格を狙う人は出来るだけ試験の時に自分の実力のマックスに持っていく工夫をしなくてはなりません。そのためには試験前の1~2か月はスポーツの試合前のようにインテンシブにトレーニングを行い、最大の能力を発揮できるようにコンディションを整え、知識の「詰め」をしておく必要があります。これを怠り、ネガティブな気持ちになったりして”self-handicapping”によって体調を崩したりすると最悪の状態になります。そうならないように普段はコンスタントに勉強し、ドラゴン桜の物語にあるように試験の当日まで前向きな気持ちで頑張ればマックスの状態で受験することができるわけです。

◎さて今度は、一般的にどれぐらい勉強すれば合格するかという最短学習時間ですが、トレーニング前のレベルを準1級に近いレベル、つまり語彙が10~12点ぐらい、読解が12~13点ぐらい、ライティングが14~15点、リスニングが15~17点の合計51~57点としましょう。その場合、最短距離プログラムで教材も最も学習効率の良いものを用いて、大学入試勉強時のような気迫で勉強すれば、語彙セクションは200時間の集中トレーニングで20点ぐらいまで一気にUPさせることができます。また読解セクションは60時間ぐらいの集中トレーニングで18点ぐらいにUPさせることができ、ライティングセクションは20時間の集中トレーニングで20点以上にUPさせることができます。そしてリスニングセクションは220時間のトレーニングで23~24点にUPさせることができます。つまり1日3時間の勉強を166日(約半年500時間)すれば、51~57点ぐらいしか取れなかった人が25点以上UPの81~82点の合格ラインまでスコアをUPさせることは可能です。

そしてその各々の勉強法は、語彙補強に関してはアクエアリーズの5冊(句動詞1冊、自主学習用語彙問題集2冊を含む)を最も効果的なボキャビル法で毎週テストを受けながらインテンシブに行い、同時にリスニング力、リーディング力もUPさせます。読解力UPトレーニングは問題集3冊(自主学習用問題集2冊を含む)を用いて、読解問題攻略法を習得し、背景知識力UP&速読トレーニングによって最短距離・時間で行い、ライティング力UPトレーニングは添削を通じて20回行います。留学経験のない人にとってはリスニング力UPが最も難関で、そのトレーニングとしては、ビジネス英語、CNNエクスプレス、茅ヶ崎マンスリー、イングリッシュジャーナルなどの最もリスニングUP効率のいいマテを1日1時間聞いてリスニングの「基礎体力作り」すると同時に、リスニング問題攻略法を習得し、週に2回は模擬リスニング問題を解き、週に1回は模擬試験を受けるという三段構えで行きます。

このように家庭学習の内容、時間までも明記した最短距離の優れたプログラムに沿って気合を入れてインテンシブに勉強し、セクションごとの問題攻略法を学び、毎週、語彙やリスニングなどの模擬テストや添削指導を受け、さらにインスパイアリングな先生と意欲的な生徒からの刺激を受けるというすべての条件がそろえば、BやC判定の人でも、仕事をしながらでも、半年間の勉強で英検1級に合格することが出来ます。もっともすぐに合格すると語彙の知識を始めとする英語の実力が定着しないと思われる方は、2~3年かけてじっくり勉強し英語のスキルを着実に伸ばしていくという方法もあります。

いずれにしても英語の勉強は単なる英語のスキルUPだけではなく、視野を広げ(broaden one’s horizons)、異文化への洞察を深め(heighten one’s cross-cultural awareness)、自分の知識や知的能力を高め(develop cognitive abilities and cultural literacy)、人間性・根性を鍛え(build character and develop self-discipline)、自己啓発(self-enlightenment)に非常に役に立ちます。そして何よりもチャレンジングで生きがいを与え人生を豊かにします(self-fulfilling and soul-enriching)。ですから皆さんも是非英語の勉強へのコミットメント(commitment)を高めて行きましょう。それでは皆さん、明日に向かって英悟の道を Let’s enjoy the process!(陽は必ず昇る!)


英検1級はステータスシンボル コラム:英検1級合格するタイプしないタイプ

植田 一三(Ichay Ueda)

年齢・性別・国籍を超える英悟の超人(ATEP [Amortal “Transagenderace” Educational Philosophartist]), 最高峰資格8冠突破&ライター養成校「アスパイア」学長。
自己実現と社会貢献を目指す「英悟道」精神,“Let’s enjoy the process!(陽は必ず昇る)”を教育理念に,指導歴40年で英検1級合格者を約2,700名以上輩出。出版歴35年で著書は120冊を超え,多くはアジア5か国で翻訳。
ノースウェスタン大学院・テキサス大学博士課程留学,同大学で異文化間コミュニケーションを指導。
教育哲学者(educational philosopher),世界情勢アナリスト,比較言語哲学者(comparative linguistic philosopher),社会起業家(social entrepreneur)。