2.次の英文の空所に適切な語を補いなさい。(12点)

(1)
Student: When do we have to turn (        ) our assignments? (提出する)
  Teacher: They're (        ) next Friday. (締め切りである)
(2) I can't distinguish one twin (        ) the other.
(3) Student A: Do you have a date tonight?
  Student B: Yeah. Ken asked me (        ). We're going to a new restaurant.
(4) The (        ) price of commodities in Japan is terrible. (物価高)
(5) It is rude to speak (        ) your mouth full.

(問題の分析)

問題2
これは例年出題されるタイプの問題とは違うものである。例年出題される、英文和訳、長文の空所補充や下線部の内容説明などが含まれる総合問題、和文英訳、日本事象を英語で説明する問題、時事用語などの英訳問題、とは違うタイプの問題が時々出題される。
 今回の問題は( )の中に適当な語を入れさせるものだが、これも上記の問題1と同様、高校レベルか、難易度のあまり高くない大学入試レベルの問題である。おそらく、問題1と2は同じ出題者が作成を担当したのであろう。この出題者は受験生をなめているのではないか、と言いたくなってしまう。
これも割合配点が高く、全部で12点で、和文英訳、日本事象の英文説明問題よりも高い。この問題でも確実に点数を取っておかないと合格は遠のく。満点が取れて当たり前、と言いたい所だが、あるいは(3)で少し戸惑った人がいるかもしれない。それでも、(1)、(2)、(4)、(5)はできて当たり前の問題なので、少なくとも10点はここで確実に稼げるはずである。


3.次の英文を読み, 下線部 [1], [2] を和訳しなさい。(10点)

  [1]Most of us hardly give glass a thought, but imagine waking in a world where glass has been stripped away or uninvented. All glass utensils have vanished, including those now made of similar substances such as plastics which would not have existed without glass. All objects, technologies and ideas that owe their existence to glass have gone.
 [2]
We feel for the alarm clock or watch: no clock or watch, however, for miniaturized clocks and watches cannot exist without protective facing of glass. We grope for the light switch. But there can be no light switch, for there is no glass for the light bulb. When we draw back the curtains, a blast of air strikes us through the glassless windows.


[1]
[2]

(問題の分析)

問題3
例年出題される英文和訳の問題。ある程度の長さの英文が載せられ、2箇所か3箇所に下線が引いてある。今回は英文の長さそのものも例年より短く、また、2箇所の下線部の長さも短い。難易度も例年よりは低めである。これは毎年の英文和訳の問題に言えることだが、文脈が把握できれば、あとは日本語でどう表現すればいいかを考えるだけである。語彙が少ない人でも、文脈把握力があれば解けるのが通訳ガイド試験の問題の特徴であるが、今回の問題は例年に比べると語彙が平易なだけではなく、文脈も容易に把握できる。
 (1)については、少し考えなければならないのは、”stripped away”を日本語でどう表現するか、だけであろう。(2)については”feel”はこの文ではどういう意味なのか(次行に”grope for”があるので、すぐにわかるが)を考えること、”no clock or watch”というのはつまりどういうことか(これも、英文全体の文脈が分かっていれば簡単にわかる)、”protective facing of glass”というのは何を指すのか(これも実際に時計を思い浮かべれば簡単)、を理解してそれを適切な日本語にすればよいだけである。


4.現在日本では, 大変な「ペットブーム」であるといわれています。このようなペットブームが起きた背景, 現状, 問題点について, 外国からの訪問客に英語で説明しなさい。特に語数は指定しないが, 与えられた解答スペースの範囲内に収めること。(10点)

 


(問題の分析)

問題4
例年必ず出題される、日本事象を英語で説明する問題である。今回は「ペットブーム」を説明するものであるが、問題文の指示どおり、「背景、現状、問題点」を必ず書くこと。この3つのうち、どれか一つでも書き漏らしたら、確実に減点される。「問題文の指示に従う」というのは当たり前のことであるが、これができていない人は案外多い。
 このタイプの問題の対策としては、日本事象が英語で説明されている本(『日本タテヨコ』やハローの『300選』など)を読み、また、新聞をよく読んでおくことである。このことはガイドの2次試験の対策にもなる。